大阪府泉北地域に位置し、やや建て込んだ一画に在る。
築35年の鉄骨3階建住宅の全面改修。
依頼前年の大型台風で、屋根の一部が破損しており、且つ強風や地震時の揺れが大きい事から不安になられ、全面改修か新築かで悩まれていた。既にご子息は独立しておられ、現在60代のご夫婦二人の生活環境として、老後も考慮した、住み易く、其々の居場所が在る居心地の良い家を希望された。
幸い、確認申請、構造計算書等が残っており、その解析から耐震等級3の評価が確認できた為、既存の構造体のまま、全面改修を提案。
揺れに関しては壁面に柱、ブレースを増設し補強。
内部は階段位置を移設し、1階に夫婦の寝室と水廻り、2階は共用の生活空間としてLDK、3階はフロア全体を板の間とし、奥様の空間とご主人の趣味の部屋を間仕切りの引戸で区切り、其々の居場所を確保。又、収納スペースも階毎でまとめて確保出来るようにした。
時間帯で使用する階を分けることにより、日々の生活の中での明確な住み分けが出来、部屋も片付けやすく、其々の生活をより、楽しんでおられるようである。
将来3階までの上り下りがきつくなったら、階段用のリフトを設置できるよう階段幅も広めにとっている。