JR猪名寺駅東側にある園田北小学校に隣接し、東側は幅員5mの通学路でもある生活道路に面している。周辺は新旧混然とした住宅地の一画にある。
既存園舎の老朽化による建替で、園舎の一部を撤去し、既存園舎を工事中の仮設園舎として使用しながら、南側園庭に新園舎を新築した。
建物は矩形と三角屋根との組み合わせでシンプルに積み重ね、「積み木」を連想するような形態。また、外装は3種のテクスチュアの異なる外壁で構成し、誰にでも認識し易く、親しみの沸く外観とした。
道路沿いの駐車場は緑化された舗装とし、外構の煉瓦塀や園庭の植栽と自然に馴染ませ、通りを行く人の目にも優しく映る。
小学校の運動場が見える保育室や園庭から、子ども同士が時々、手を振りあって会話している風景が微笑ましく、交感のある日常風景が見られるのも嬉しい。
近隣との交流を大切にし、優しく微笑むような建物であってほしいという設計時の保育士さん達の想いを実現出来るような保育園を目指した。